播州織産地で唯一、昔ながらの染色法「かせ染」に取り組む小澤染工株式会社。熟練の職人たちの技術でしか表現できない、シルクのような光沢と風合い、ボリューム感が魅力です。 一方、大量生産向けの染色は、環境保全やエネルギー効率を考慮したプレス(圧縮)染色によるチーズ染色を30年前から導入。通常に比べ、染糸量は2倍でも水や染料は1.5倍量に抑えられることで排水量の削減も実現。 その他、適切な排水処理や排熱の再利用にも取り組み、環境負荷の低減に努めています。
清流と豊かな緑あふれる杉原川の上流で、自然との共生を重視しながら操業を続ける多可染工株式会社。先染め織物の生産工程において、染糸業は最も「上流」に位置する仕事です。播州織のキーインダストリーとして、環境にやさしい機能糸の研究と繊維製品の開発を通じ、環境保全への新たな挑戦を続けています。 また工場では、燃料削減を図るため排熱を循環させて再利用。排水は、自社処理場で有機汚泥と分けた後、バイオ処理やPH調整を行い24時間自動測定機で監視。環境基準をきちんと満たし、川へ放流するなど、クリーンな環境づくりに日々励んでいます。
東播染工株式会社は、染色・サイジング・織・加工まで、全工程を一貫で考え進んでいくテキスタイルメーカーです。充実した設備と熟練の技を融合させ、新たな視点とチャレンジ精神で独自のテキスタイルを提案しています。 一方、技術開発と同時に積極的に取り組むのは環境問題です。自然と共生できる企業を目指し、厳しい環境基準をクリアした排煙処理をはじめ、染色や加工の工程に応じた排水処理、エネルギーの再利用など、自然との調和に配慮した企業活動を積極的に行っています。
播磨染工株式会社の熟練の職人たちが支えているのは、色づくりの先にある上質な生地づくりです。太さや撚りの強さ、素材に至るまで、どんな糸でも求められる色を、求められるまま正確に再現できる技。さらには、天然素材を染料に使用したり、和紙の原料であるこうぞを染色するといった取組など、あらゆる挑戦を力に変えながら技術開発を進めています。また、持続可能な社会実現への貢献を目指し、エネルギーの効率的な利用にも着手。排熱を熱源として再利用したり、染色後の廃液を有機肥料にリサイクルするなど、様々な取組で環境保全活動に貢献しています。
創業以来、産地・西脇市の豊かな自然に想いをはせ、糸染業に取り組む藤原染工株式会社。瀬戸内海の環境保全につながる厳しい基準に基づく排水処理、人にも環境にもやさしい染料の使用、染色後の廃棄物の肥料加工による大地へのリサイクル。それらの取組から生まれる染物を「播州染」と名付け、環境保護へ配慮を推進しています。また、播州織の3重ガーゼ生地を使用した布製品ブランド『FUJI GAUZE』を立ち上げ。天然素材の風合いや肌触りを大切に、企画・染色・縫製まで一貫生産によるもの創りを続けています。
創業以来、多彩な染料を使い分け、天然繊維を中心に播州織に特化した糸染めを行っている八千代染工株式会社。発色の良さや色合わせの正確さはもちろん、堅牢度の高さや風合いまで、確かな技術力を発揮しながら播州織を支え続けています。 排水は、自家処理施設で環境基準をクリアする水に戻し、染工場の前を流れる野間川へ放流。また、環境にやさしいボイラーの導入により、排煙対策も徹底。工場がたたずむ緑豊かな山すそを空気汚染から守るため、日々、環境負荷の低減に努めています。